23 July, 2017

夏の収穫祭

A park full of cicada's voice


 夏がきた。公園は蝉の声。日差しはジリジリと暑いけど、水辺は風があると気持ちがいい。

 先日、東京を襲った集中豪雨。場所によってはヒョウやアラレまで降ってきて大変な被害があったようだ。ぼくは仕事で離れたところにいたのでその様子は見ていないのだけど、ぼくの住んでいる練馬区あたりもかなり激しかった様子。そう、この時期は畑が気になる。いろんな作物が実をつけている時期だしね。トウモロコシ、倒れていないといいけれど。
 翌朝さっそく様子をみに行ってトウモロコシの無事を確認。集中豪雨は大丈夫だったけれど、もしかして、もうすでに採りどき?ヒゲは茶色くなっていて、いくつかは鳥や虫に食べられた痕がある。慌てて畑仲間に連絡をとって収穫してしまおうということに。

Boiled corn


Corn and Edamame Pasta


 収穫した野菜を畑仲間が調理してくれての収穫祭。トウモロコシと枝豆は生クリームであえてパスタに。ナスとトマトはラム肉を加えたラタトゥイユ風。どちらも驚きのある、でもどこか懐かしい素朴な味で、とても美味しかった。なんといっても育てた野菜を料理してくれる人のいるありがたさ。ごちそうさまでした。

 食事をしながら話すのは、やっぱり畑のことが中心で、実のつき方、成長の早さ、収穫の時期etc...本当に難しい。そして土に植えた種が、空と土からの水と栄養、そして空気中の二酸化炭素をエネルギーに変えて育ち、実をつける不思議。以前、池澤夏樹さんが写真家星野道夫さんについて書かれた「旅をした人」に書かれていたことを思い出す。植物は時間を移動している。動物は時間と空間を移動する。その環境にあるものを植物は集約して、形を変えて再び戻す。動物は水と栄養を貯める歩く皮袋のようなもので、植物が吸い上げた栄養とエネルギーを食べて取り込み、移動してそれをまた別の場所へと運んで行く。食物連鎖や生物濃縮を繰り返す輪の中でぼくらは生きていることを実感する。
 信州小谷村へ鹿皮を鞣すワークショップへ行った時に感じたことだが、その土地で育ったものを食べその土地に生きるということは、その身も心も土地から生えてきた草木のように、その土地そのものなのかもしれない。見回してみると、いつどこで採れたかわからないものの方が身の回りに多くなってしまったなぁ、と感じつつも、身体に入れるもの、自分を構成する要素を意識するということは、つまりは自分自身を意識することに繋がるとても大切な感覚なんだと思うのです。


Ratatouille with lamb meat


 なんてことは微塵にも思わず、ただただ美味しいなぁ、うまいっすね〜、と舌鼓を打つことの素晴らしさよ。人間、美味しいものをお腹いっぱいいただくと、幸せ、感じます。感謝。
 





 そして、美味しい土地のものはなにも人間だけのものではないわけで、収穫のタイミングを誤ると、あっという間に鳥さん、虫さんの食事に。でもきっと、このコガネムシだって、幸せ、感じてるんではなかろうか。だって、このトウモロコシ、とっても美味しいもの。ね。

Scarlet beetle eating corn


13 July, 2017

七月中旬

View from Kitayamasaki Pacific Ocean
 
 暑中お見舞い申し上げます。

 写真は岩手県、三陸復興国立公園の北、北山崎から眺めた太平洋。

 今年も昭文社ツーリングマップルの撮影に東北へ行ってきました。この地図はバイク乗りに特化した地図で、全国に散らばるモニターライダーさんはじめ地図編集部、そして毎年表紙を飾る個性的なライダーさんたちの主観がコメントとして落とし込まれた珍しい地図です。普通に地図を見ていても気がつかない「展望よし」「渋滞時抜け道快走路」「峠の茶屋のそばが有名」などなど、地図の情報とは別にライダー目線で感じた一言が書き込まれているので、ルート設定のイメージがしやすくて、眺めているだけで旅ができる地図です。「スピード注意」も実感がこもっています(苦笑

 撮影中に気が付いたのだけど、東北をベテランライダー賀曽利隆さんに同行するようになって今年で10年目。東北を文字通り縦横無尽に駆け抜ける賀曽利さんに車で必死でついていきながら、東北の絶景だけでなく東北の日常を写してきました。今年はそんな10年を振り返るかのような豪華なルート。
   福島西IC集合、磐梯吾妻スカイラインから蔵王エコーライン、蔵王ハイラインと乗り継いで西へ向かい、月山越え。夕日に染まる出羽三山に参り、日本海に落ちる夕陽を眺める。翌朝は鳥海ブルーラインを山形側から秋田側へ。秋田では八幡平アスピーテラインを岩手山へ向かい、そこから北上して青森十和田湖を抜けて奥入瀬渓谷から笠松峠を越えて、八甲田・十和田ゴールドラインへ入りR103を抜けて青森を染める夕焼けを眺める。
    最終日は八戸から2015年に全焼してしまった蕪嶋神社のあるウミネコ営巣地の蕪島、緑眩しい芦毛崎、種差海岸からR45を南下する。現在、三陸復興道路が急ピッチで建設、延伸され無料開放中ですが、あえて旧国道45号を走ります。国道45号は青森ー仙台間、三陸沿岸を繋ぐ生活道路。震災で大きなダメージを受けた国道でもあります。三陸復興道路の整備が進むことでそれが新たなバイパスとして機能して旧来のR45も渋滞が減り、生活道路として、観光道路として、人も物もスムーズに動いているように感じました。
 宮古の道の駅なんどで美味しいホヤ定食をいただき、その先、R45は復興の進む陸前高田、気仙沼の中心地を抜けていく。三陸自動車道、今年開設されたばかりの道の駅三滝堂で賀曽利さんと別れ、東京への帰路は常磐道を南下しました。国道6号は放射線量の関係から未だ二輪車は通行禁止区間がありますが常磐道は二輪も四輪も通行可能。しかし道の左右が人の営みを感じさせず真っ暗闇なことと現在の区間放射線量を示す電光掲示板の存在が、ここが他の地区とは違う問題と共にあることを伝えています。NEXCO東日本のサイトにも1回走行あたりの被ばく線量の目安の記載がありますが、よく理解していないものへの怖さ、見えないものへの増大する恐怖感、またはよくわからないことへの無自覚、見えないものを無視してしまう都合の良さを考えずにはいられません。ちなみに一回の走行あたりの被ばく線量は胸部X線写真の1/300だそうです。

 今回の走行距離、東京自宅から青森駅前まで行って帰ってきて1,992km。福島、山形、秋田、青森、岩手、宮城と東北縦横無尽。そして10年でまったく雨の心配なく青空の下を3日間走ったのは初めてだったかも。あ〜、楽しかったなぁ。ぼくの夏休み第一弾、無事終了です!(仕事ですw)


 下の写真は午後の日差し煌めく十和田湖の湖畔。翌朝は十和田湖マラソンが開催されることもありいつもより賑やかだった。
   東北の夏、最高です。


Sunlight through Towada Lake

05 July, 2017

夏の入り口

Sunset before bad weather



今年初の台風襲来の前日、東京の夕焼けはきれいだった。

昨年は夏になってもなかなか台風が来なかったり、
来るとなったら3つ合わせて来たり、さて、今年は穏やかな天候でありますように。





First summer harvest

 今年の夏の収穫第一弾。この春から、近所の体験農場で畑仕事をしている方たちに混ぜてもらって30㎡ほどの畑に通っている。この前まではインゲンが次々に、今はナス、トマト、キュウリ、アマトウガラシ、ピーマン、それとエダマメがどんどん実をつけて行く時期。


Boiling summer vegetables


茄子と甘唐辛子は煮浸しに。



Capellini

トマトはそのままが一番美味しいけど、
カッペリーニでさっぱりと。



Cucumber grew too much.

育ちすぎた胡瓜はまるでゴーヤのような大きさですが、
タネを取れば炒め物にも合う。

今回はあんまりにも育ちすぎた胡瓜がたくさんだったので、
撮影しに行った先の料理家さんに相談してみたら、

Cucumber compote



白ワインと砂糖で煮込んでコンポートに。
冷蔵庫でよーく冷やしていただくと、フルーツのような爽やかさ。





02 July, 2017

七月の雨の合間に

Casablanca with nats



梅雨空続く7月のはじめに


Casablanca,Moroccan beer


まだ明るいうちから、よく冷えたモロッコビールをひとりで。




sleeping maru-chan beyond the beer, DALIA Kodenma-cho,TOKYO


...いや、ひとりではない。
グラスの向こうには猫が。


Casablanca with cat.


この店の猫が。



maru-chan, DALIA Kodenma-cho,TOKYO

「久しぶりだな。」

「ご無沙汰してます。」




なんて最高の週末の午後だよ。
また来るね。




小伝馬町 DALIA食堂にてマルちゃんと。





12 June, 2017

六月の晴れ間

Let's make plum syrup.



 帰宅すると妻が梅を洗っていた。昨日「もう遅いかもね〜」と話していたけど、いい梅があったようだ。今年は梅酒は仕込まずに、梅シロップに。夏の朝、炭酸で割ると美味しいんだよな。夏の楽しみが増えていく。










Gorge,Mt.Bonomine,Hannou,Saitama

 朝、子どもたちが学校に行ってから電車に揺られて近場の低山へ。駅出口を間違えてさらにバスの時間も間違えたので、早速40分ほどバス停に取り残される。初めて歩く山だけど、それほど時間がかかる山ではないはずなので、まぁ大丈夫だろうと。文庫を読みながらバスに揺られてさらに40分。11:00から歩き始める。山頂でご飯を食べるのは13:00頃の予定。
 山を歩くのってなんだろう。山頂の景色が素晴らしいから?木漏れ日の森林浴?人それぞれ色々な理由があるんだろうけれど、ぼくはただただ登るのが好きなようだ。一歩一歩上へ登る。頭の中ではアレやコレや考え事をしながら、続く登り坂にだんだん呼吸が大きくなっていく。深く息を吐きながら脚を送り出し、次の一歩の行先を探す。そのうち無心となって、ひたすら登る。山頂に近づくにつれて景色が開けてくると思い出したように写真を撮って。

Lunch Time at Peak of Mountain.

 山頂に到着した達成感。展望の利かない山頂も多いけれど、天気のいい日の見晴らしの良い山頂はやっぱり最高の気分だ。それとやっぱりお昼ご飯、登りきった山頂で食べるご飯も最高。ザックに忍ばせたビールを飲みながらお湯を沸かす。文庫本の続きを読みながらお湯が沸くのを待つ。最高の時間。

 帰路はひたすら下っていく。下り道は眺めの良いところから、だんだん森の奥底に降りていく感覚。今日は時間に余裕はあるけれど、だんだんと日も傾いてくる。登るときは苦しくても楽しいけれど、下るときはそう面白いわけでもない。下って下って、早く帰ろう。家へ帰ろう。そう、下りの山道はいつだってホームシックな感じ。

 下山後、温泉にゆっくり浸かってからバス&電車に揺られて、文庫本の続きを読み進めながら帰宅する。