29 October, 2017

独り言

MARUchan at DALIA,Kodenma-cho TOKYO


 七月以来、久しぶりにマルに会いに行った。小伝馬町DALIA食堂。

 ここのところ仕事は忙しかった。いや、正確にはメインだと思っている仕事は思いのほか低調で、それ以外の仕事が多い。仕事に貴賎はないけれど、諸先輩たちの背中を見ていると、望む方向へ繋げていけるだけの計画性と行動力をしっかりと練り上げていかないと、このままは続かない。いつまでもこうしてはいられない。危機感だけを募らせていても、もっと酷い有様になるだけだから、ひとつずつ動いて、確かめていくしかやはり方法はなさそうだ。

 DALIA食堂はモロッコ料理が美味しい。牛肉と無花果と胡桃のタジン鍋、ヤリイカのピルピルを頼む。久しぶりに会う友人は、出会った頃から思えば、住む場所も仕事も、暮らしも随分変わったけど、そういったことを感じさせない距離感の近さは、やはり古くからの友だち特有の感覚だな。それを一層確かなものにしているのがこの空間。DALIA食堂はまるで友達の部屋に遊びに来たかのような居心地の良さがあるんだ。

 ここ最近変わったことといえばヨーグルトを意識して摂るようにしていること。最近は安曇野のヨーグルトがスーパーで売られていて、これがなかなかいい感じ。わりと粘土の高いヨーグルトが好みだ。
 それと、これは夏から変わらないことだけど、よく続いているな、というのがプール通い。夏の間すっかり水泳に夢中だったけど肌寒い季節になったらきっと足が遠のくだろうなと思っていた。でも、逆に拍車がかかって、これはもはや水泳中毒の様相。忙しい撮影から帰って来て、少し時間があればプールへ。自宅でPCの前に張り付いて現像作業をし終えると体をほぐしに泳ぎに。もともと熱中しやすいタチだけど、水の上を滑るように進む爽快感と浮遊感に完全にやられている。といっても、水泳選手のような速度はやはり出なくて、不思議だな、どうしてかな、と、あれこれ工夫をしながら身体の動きを確かめることも、また面白くてやめられない理由の一つだ。
 職業病ともいえる肩甲骨周りのコリを中心に動かせて、ジョギングなどに比べて関節への負担も少なく、心肺機能も鍛えられる。寒い季節も温水プールは快適で、頭の中を空っぽにして呼吸することに集中できる。今のところやめる理由、飽きる理由が見当たらない。ただ身体を動かすことで足りない何かを適度な疲労感で埋めているだけといえばそれまでだけど、気分転換して体力強化できるなら、何もしないよりはまだマシだ。

 最近、仕事じゃないときはNikon D750にMacro-Planarの50mmをつけっ放しにしている。時代はミラーレスなんだろうなと思いつつ、フルサイズの割に小柄で小気味よいリズムで撮影できるD750は過不足ないカメラで、もう一台買ってもいいくらい。とはいっても、発売後、人気のため供給不足でバックオーダーの新型D850がやっぱり気になっているけどね。そして金属製の適度な重さのあるマニュアルレンズは撮る気持ちを明らかに高揚させてくれる。
 カメラはいいものがたくさん出てる。仕事をするために最善のカメラというのも確かにある。それはそのカメラでないと撮ることができないような絶対的性能だったり、費用対効果を考えた上でのベストチョイス。それを否定することはできないのだけど、撮る気にさせるかどうかという、極めて主観的な部分にも大きく左右されてしまう。それでいいんではないか、という気もしている。だってカメラは主観的なものを狙い撮る道具なんだから。

 今週も週末は台風が来ている。週明けはちょっと変わった仕事へ。いや半分以上は愉しみなんだな、これは。そのために今日は4案件ぶんの現像、請求書起こし、納品準備を終えて、今、この時間。久しぶりのブログに吐き出すような独り言。

 明日の朝準備をして、ひと泳ぎしてから出かけようか。明後日以降、いい天気になるといいな。

 おやすみ、またね。



21 September, 2017

Zoo Zoo Zoo

Broad Breasted Bronze turkey

 写真は七面鳥の羽毛。遠くから見ているとただの黒い羽毛にしか見えないんだけど、どうしてこう美しく輝くんだろう。

ひさしぶりのブログの更新。そう、忙しい時ほど部屋の模様替えをしたり、机周りの整頓をし始めたりするのと同じで、時間が無いときほどブログの更新をする気になるらしい、ぼくは。ここのところご無沙汰していたのは、そういうわけで随分と暇だったから。
 暇なら暇で、やることは無限にあるのだけど、なかなか手が動かないのはいつものことで、その度に怠惰な自分を責めても始まらない。畑の野菜も自らの暮らしも季節が変わって進んで行くから悠長なことは言ってられないけれど、慌てて何かを為すには準備が何もできていない。土を耕して、肥料をやって、種を蒔いたらあとは時間をかける。今はまだ雑草ばかりが伸び放題だから、まずは草取りから始めないと。


Ball Python

 写真はボールパイソン。ニシキヘビの仲間。触るとひんやりとしていてサラッとしている。子どもたちはキャァキャァ言いながらも興味津々に触りに来ている。少し離れたところで絶対に触りたくなさそうに酷く嫌そうな顔をしながらスマホで写真を撮っている女性のスマホカバーがヘビ皮っぽいのは笑えない冗談だった。こう見えてよく見るとクリクリしたまん丸な瞳で可愛い顔しているんだけどね。

 子どもたちが久しぶりに「動物園に行きたい!」というので埼玉県こども動物自然公園へやって来た。ここは都心からそう遠く無い動物園の中でも、広大な敷地と広い空、動物も人ものびのびとしている雰囲気が好きでよく来ている。
 今回は新たにリニューアルされたレンズAF-P 70-300VR f4.5-5.6Eの撮影テストも兼ねて。レンズテストをするにも遠景近景、いろんな被写体がいるのでいい場所なんだ。最短撮影距離が全域で1.2mと短い望遠レンズは被写体との距離が取れない際にマクロ的に使えるので重宝する。もう一、二段絞りたいところ...その辺り開放f値が暗いのが辛い。でも手ぶれ補正4.5段に進化したVR搭載、新型のステッピングモータによるAFは動作に気づかないくらい静かで早い。そして何と言っても軽い。シチュエーションに対しての軽さのアドバンテージは大きい。

Cavia porcellus

 可愛い写真も。天竺鼠(テンジクネズミ)。いわゆるモルモット。子どもたちはなかよし広場のふれあいタイム、一時間きっちりと触れ合っておりました。爬虫類や昆虫と違って小型の哺乳類が可愛いと思えるのはやはり種が近い故に意思の疎通がはかれそうだから、なのかな。町の野良猫を撮っていると哲学者のようにすら感じるけれどね。1日3回の接客、彼らも大変な仕事だと思う。


 帰り道の車窓、越辺川を越える高坂橋から。ひさしぶりに気持ちよく晴れて、広くてダイナミックな空を見た。いい休日だった。


From Takasaka bridge on Rote407 ,SAITAMA Japan




25 August, 2017

残暑お見舞い申し上げます

Uodome (meaning fish stopper) waterfall,Karuizawa NAGANO




水の音、涼風、緑のこもれび、とーどけっ。
 残暑お見舞い申し上げます。

 写真は昨年2016年のツーリングマップル関東の取材で訪れた長野県軽井沢の「魚止めの滝」。ここは名前の通りいい釣り場なのか、この写真を撮った背後には釣り人が静かに糸を垂らしていた。
 今年の夏のはじまりは九州豪雨からはじまって、夏序盤は東北の悪天候。迷走する台風5号に右往左往してその後も関東は、特に午後から夕方のゲリラ豪雨で花火大会はみんな大変だった様子。夏本番も梅雨がまだ空けていないかなのような曇天模様。天候的にはあんまりいい夏とはいえなかったけど、もしもカラッと晴れて夏らしい日が続いても、いい夏かどうかは、また別問題。あたりまえだけど、晴れたり曇ったり雨が降ったり。天気も、気分も、コロコロ変わるから、だからいいのかもね。


 この八月は滅多にないくらいブログを更新した。そう、そうです。実はけっこう暇でした。暇だとブログ更新が捗る(笑 天気はアレでしたが子どもと一緒に、これでもかってくらい夏休み楽しんじゃったなぁ。でも今夜、久々の方からメール。やらねばと思いつつたいした営業はできてないし、ぼくの仕事だってできることは限られているけれど、こうして声をかけてもらえることが、なによりも嬉しいこと。準備をして、万全で臨み、フル回転で出し尽くす所存です。

 さ、まずは今日の撮影の現像を仕上げて、美味しいお酒、呑んで寝よっ。




23 August, 2017

東京夏夕

Black and white photo of Rainbow Bridge



 お盆の帰省でほったらかしにしてた畑の草むしりをしていたら、脇の道を小学生の男の子が自転車で二人、ザ・ブルーハーツのTRAIN TRAINを歌いながら通り過ぎていった。栄光に向かって走っている。どこまでも。


 じっとりと暑い日はまだもう少し続きそうだけど、高校野球が終わるといよいよ夏が終わる。次の季節へ向けて準備を始めないと。そんな気になる。そう、高校野球が終わると、夏休みももうすぐ終わる。いつまでも終わらない宿題を眺めながら、現実に引き戻された遠い夏の記憶をいつまでも引きずっているんだろうかね。大人の宿題は、いつまでたっても終わる気配がないけれど。

 もう少しだけ、区民プールにゆらゆらと浮かんでいたいんだ。








21 August, 2017

ひさしぶりの夏空

Long summer sky


 ひさしぶりの夏空。お盆で信州へと帰省していたけれど、ずっと曇天模様。東京に帰る日になってはじめて青空が広がった。北アルプスの山並は雲に隠れたままだったけれど、陽射しは川底を照らし川面はキラキラと輝いた。


River picnic in Azumino NAGANO


 わんだぁえっぐのロングリバークルーズは安曇野を流れる万水川(よろずいがわ)をくだり始め、わさび田湧水群と合わさりながら梅花藻や水草美しい蓼川(たてかわ)、欠の川(けのかわ)と三角島近辺で合流し犀川(さいかわ)へ流れ出る。そのあとすぐ先で、常念岳や蝶ヶ岳を源流とする烏川(からすがわ)の流れと一緒になった穂高川(ほたかがわ)、北アルプス槍ヶ岳を源流とする高瀬川(たかせがわ)が犀川へ流れ込み三川合流する。その先のあたりまでを2時間半かけて下ってく。激しい激流はないけれど、これだけ多くの川の流れを一度に下るラフティングは他にあまりないんではないだろうか。
 犀川はやはり槍ヶ岳を源流として上高地を流れ下り、松本平で木曽駒ケ岳源流の奈良井川(ならいがわ)と合流するまでを梓川(あずさがわ)と呼び、長野、埼玉、山梨県境の甲武信ヶ岳を源流として佐久平、上田盆地を西へ流れる千曲川(ちくまがわ)と長野市川中島で合流するまでを犀川と呼ぶらしい。その後、千曲川は新潟県へ入ると信濃川(しなのがわ)と名前を変え、群馬新潟県境の谷川岳から流れる魚野川(うおのがわ)と合流し日本海に流れ出る。いわゆる信濃川水系と呼ばれる日本で一番長い川の一部だ。
 
 それぞれの場所から流れ出て、違う川筋をたどり、いくつもの川と別れ、合流し、その土地・場所で呼ばれる名前も変わり、そして最後は大河となって海へ注ぐ。その源流の多くはここから見上げる遠い山の上にあったり、なんだか壮大すぎて想像もつかないけど、多くの川が絶え間無く流れ、交わり、水湧き出るこの水辺は、たゆまなく続くぼくらの暮らしそのもののようで、いつ来ても心地のいい場所だ。


Jade glitter


 写真は翡翠。ヒスイ。こちらは糸魚川市が有名な産地。糸魚川といっても実は糸魚川(いといがわ)という川はない。(なぜかは知りません...)翡翠は白馬から日本海へ流れる姫川(ひめかわ)周辺でよく採取されている。ただの石は光を当てても通さないけれど、翡翠は光を当てると透過する。大きな原石は難しいけれど、一見して違うだろうな、といった白っぽい小さい小石も光を当てると黄緑色に輝きだす。なるほど、探し始めるとこれが面白くてやめられない。来年の夏はヒスイが多く漂着しているという翡翠海岸へ、石拾いに行こうかな。



Edamame that became soybean and germinated edamame


 東京へ戻り、ひさしぶりに畑へ行ったら茶豆が大豆になりかけていた。房の中で発芽しているものも。作物を育てるのは本当にむつかしい。植える、育てる、採る、食べる、それぞれに最良の時期、タイミングあって、その旬を逃すと台無しになってしまう。作物にだけ言えることではなく、すべてのことに言えることかもしれない。その時、その時にふさわしい時というものは確実に在る。
 マルカメムシの卵もたくさんあったけれど、ほとんどは無事に収穫できた。夏の野菜を楽しめるのもあとわずかになって来たなぁ。しっかり、その瞬間に、一番美味しく食べておこうっと。




08 August, 2017

海の底、プールの底

Fireworks 2017 Summer ,Atami  Shizuoka Japan




 熱海へ海水浴に。娘の友人家族が花火のよく見えるマンションを所有しているということで誘ってもらいご一緒させていただいた。一昨年もお誘いいただき熱海の海で海水浴デビューした娘たち。時が経って学校がかわったり、いつも一緒に遊ぶ仲間がかわったりしてくると、そのうち誘ってもらえなくなるかなぁ、と。そもそも高校生くらいになったら子どもたちだけで親は誘ってもらえないか。そう思うと、今のうち。娘たちのおかげさまだ(笑

  海で泳ぐ、って思い出してみてもいつ以来だろう。田舎が信州だったぼくは海へ遊び行くことは少なくて、泳いでも川遊びばかり。中学校で泳いだっけ?もしかしたら小学校より前かもしれないな。一昨年の熱海で久しぶりに海で泳いで、寄せては返す波の強さや、暖かい流れと冷たい流れの混ざった不思議な感じ、海水のしょっぱさを新鮮な驚きとともに味わった。今年は娘たちもプールで特訓して少し泳げるようになって、それに付き合って来たぼくも、最近になって平泳ぎやクロールの泳ぎ方をあらためて学び直した。水泳ってがんばるとすぐに疲れて泳げなくなっちゃうのね。無駄な抵抗をやめていかに楽して、スムーズに泳ぐか。そうして長く泳げるようになってくると、水に浮かんで流れに乗っているあの浮遊感は病みつきになる。
 二年ぶりの海はやっぱりとてもしょっぱくて、でも少し沖に設置された浮島まで泳いで行くと、海底にはゆらゆらと魚が泳いでいて、キラキラと陽射しの差し込む海は見とれるほどキレイ。水深は5メートルくらいだろうか、海底を眺めながら泳ぐと、とても高度感があってまるで空を飛んでいるかのようだった。あぁ、ダイビングをしてる人たちってこの感覚にはまったのかなぁなんて思いながら、でもその高度感=深さにちょっとゾッとしたりして、息の吸えない世界、人が住めない異世界が無限に広がっている海に畏れとも憧れとも思えるような感情を抱く。それは先月登った山にも通じる思いで、世界中どこへでも行ける、どことでも繋がれる、人類未開の地、未踏の場所などもう今では一切ないように感じがちな現代だけど、実際には人がいかに限られた場所で暮らしているのか、人としての活動の限界をしみじみ考えたりもする。


 朝から海で泳いで、ひと休みして、午後は恐怖の少ない安全なプールでひと泳ぎ。帰宅した翌日、また同じメンバーで昨日泳いだ熱海の海を思い出しながら区民プールへ。もうまるで水泳部の合宿のようだよ、楽しいけど(笑 真っ青なプールの底を眺めて泳ぎながら、今年の夏は、よく動いて、よく遊んでるな〜。仕事、しないとなぁ〜。夏だなぁ。





Summer fruit, grapes
 
 こうして子どもと一緒にプール通いするのもきっと今の時期だけ。その時その時にタイミングや役割があって、そんな日々はあっという間に過ぎてしまう。季節が来ると美味しくいただける旬なフルーツのように。いま、美味しい時に楽しんでおかないとね。


 さて、日が暮れる前にまた泳ぎに行ってこようか。








03 August, 2017

黒戸尾根からの縦走

Lamp of mountain hut

 山へ行ってきた。初めての南アルプス、甲斐駒ケ岳。山梨県と長野県の県境に位置するこの山は長野県伊那市側からは東駒ケ岳とも呼ばれる。甲府駅、伊那市駅からどちら側からもおよそ2時間程度、バスで移動することで登山拠点となる北沢峠まで登ることができる。北沢峠からは甲斐駒ケ岳、仙丈ケ岳の両方へ4時間ほどで登頂できるため、多くの登山者は北沢峠から登るルートを選択するらしい。上の写真は北沢峠こもれび山荘の入り口にて。

 今回は北沢峠からではなく山梨県側、200年ほど前に山岳信仰の道として開山された黒戸尾根ルートを歩く。8時間ほどかけ標高差約2,200mを登り2,967mの山頂を目指す。

Mountain trails at Shichijyo,Kuroto Ridge

Mountain trails in the forest zone


 秋には落葉樹の落ち葉のラッセルとなるという黒戸尾根の登山道は、山岳信仰の道。仏像や祠が点在し、自然の造形の不思議さ、美しさだけでなく、多くの人の思いや歴史、山と人の結びつきを感じさせてくれる道だと思う。登り始めてしばらくして降り出した雨は樹林帯の木々が傘代わりとなってくれて、水はけの良い落ち葉の道はフカフカで膝に優しい。日本三大急登の一つといわれる黒戸尾根からの甲斐駒ケ岳登山だが、長い時間をかけてゆっくりと確実に標高を上げていく印象。




Alpine climber Mr.Yasuhiro Hanatani 今回は登頂は翌朝とし七号目付近の小屋で一泊する。黒戸尾根には多くの山小屋があったが現在は七丈小屋のみ。そしてこの春から小屋番として七丈小屋を管理しているのがアルパインクライマーの花谷泰広さん。ぼくの大学の同期、特にこまくさ寮のみんな、覚えていますか?...そう、95年寮長の花谷くんです。あの当時から山に登るために信州大学へ来て、今や日本を代表する登山家だ。数年前に山の雑誌の記事で彼の姿を見つけ、驚き、憧れ、誇らしくなった。もちろんぼくはあの当時から、目的意識薄いモラトリアムな大学生で、バイクと音楽とお酒と女の子のこと、それと写真のことばかりしていたわけで、彼の活躍を誇らしく思うほど親しかったわけでもないのだけど。それでも、誌面で彼の変わらない笑顔を見つけてとても嬉しくなった。実のところ今回の登山は、彼がガイドを務め、七丈小屋に泊まるということで、甲斐駒ケ岳への登山というよりも彼に会いたいという一心で参加したのでした。




From the Kuroto ridge, look over Houou-sanzan in South Alps

 翌朝、七丈小屋から山頂を目指して出発。ここから先は稜線の景色が開け、ぐんぐんと高度感が上がっていく。眼前には鳳凰三山、地蔵岳のオベリスク。快晴の日はその奥に富士山の姿が重なるという。

 信仰の道は山頂まで続く。岩場、鎖場の脇にも石仏や石碑が並ぶ。ここまでどんな思いで背負い運び上げてきたのだろう。自然と手を合わせる。そして八合目の御来迎場あたりから山頂方向を見上げると巨岩に突き刺さる二本の剣が見えてくる。不動明王の剣だろうか、巨大な剣が突き刺さったその姿は見たことのない異様さもあり、しかし神々しく、黒戸尾根を強烈に印象付ける忘れられない景色だった。

Two swords at the summit



Mt.KaiKomagatake peak

 甲斐駒ケ岳山頂の祠。山頂は雲に巻かれ展望はきかなかったが、わずかに青空が抜けてくれた。開山されたのはおよそ200年前だが、山頂付近からは縄文時代の土器が発掘されたという。信仰と結びつくはるか昔から、人がここまで歩き登ってきていたことを思うと、人を惹きつける山という存在、そしてそれに惹きつけられる人の心情も、実は今も昔もかわりはないのだと思う。


 その後、北沢峠まで下山しこもれび山荘で一泊。翌朝、仙丈ケ岳を目指す。途中振り返ると、昨日歩いて超えてきた甲斐駒ケ岳と摩利支天、駒津峰、双児山の尾根道が見える。仙水峠を挟んだ向こう側にはサントリーのCMで宇多田ヒカルさんが登って注目された栗沢山。そう、ここ一帯は水がとにかく美味しい。七丈小屋もこもれび山荘も蛇口をひねれば南アルプスの天然水だ。


Mt.Kai Komagatake & Mt.Kurisawa


 黒戸尾根からの2泊3日の縦走。次は快晴の時に。2,200mを駆け上がる急登ゆえに変化に富んだ紅葉が楽しめるという秋、その頃にまた再訪したい。
 
 花谷くん、ご一緒したみなさん、七丈小屋のみなさん、こもれび山荘の方々、ありがとうございました!




詳しいコース&タイムなどはこちらに。















02 August, 2017

ある夏の夕暮れ

One summer evening


朝から夢中でシャッターを切った。

いい一日だった。










23 July, 2017

夏の収穫祭

A park full of cicada's voice


 夏がきた。公園は蝉の声。日差しはジリジリと暑いけど、水辺は風があると気持ちがいい。

 先日、東京を襲った集中豪雨。場所によってはヒョウやアラレまで降ってきて大変な被害があったようだ。ぼくは仕事で離れたところにいたのでその様子は見ていないのだけど、ぼくの住んでいる練馬区あたりもかなり激しかった様子。そう、この時期は畑が気になる。いろんな作物が実をつけている時期だしね。トウモロコシ、倒れていないといいけれど。
 翌朝さっそく様子をみに行ってトウモロコシの無事を確認。集中豪雨は大丈夫だったけれど、もしかして、もうすでに採りどき?ヒゲは茶色くなっていて、いくつかは鳥や虫に食べられた痕がある。慌てて畑仲間に連絡をとって収穫してしまおうということに。

Boiled corn


Corn and Edamame Pasta


 収穫した野菜を畑仲間が調理してくれての収穫祭。トウモロコシと枝豆は生クリームであえてパスタに。ナスとトマトはラム肉を加えたラタトゥイユ風。どちらも驚きのある、でもどこか懐かしい素朴な味で、とても美味しかった。なんといっても育てた野菜を料理してくれる人のいるありがたさ。ごちそうさまでした。

 食事をしながら話すのは、やっぱり畑のことが中心で、実のつき方、成長の早さ、収穫の時期etc...本当に難しい。そして土に植えた種が、空と土からの水と栄養、そして空気中の二酸化炭素をエネルギーに変えて育ち、実をつける不思議。以前、池澤夏樹さんが写真家星野道夫さんについて書かれた「旅をした人」に書かれていたことを思い出す。植物は時間を移動している。動物は時間と空間を移動する。その環境にあるものを植物は集約して、形を変えて再び戻す。動物は水と栄養を貯める歩く皮袋のようなもので、植物が吸い上げた栄養とエネルギーを食べて取り込み、移動してそれをまた別の場所へと運んで行く。食物連鎖や生物濃縮を繰り返す輪の中でぼくらは生きていることを実感する。
 信州小谷村へ鹿皮を鞣すワークショップへ行った時に感じたことだが、その土地で育ったものを食べその土地に生きるということは、その身も心も土地から生えてきた草木のように、その土地そのものなのかもしれない。見回してみると、いつどこで採れたかわからないものの方が身の回りに多くなってしまったなぁ、と感じつつも、身体に入れるもの、自分を構成する要素を意識するということは、つまりは自分自身を意識することに繋がるとても大切な感覚なんだと思うのです。


Ratatouille with lamb meat


 なんてことは微塵にも思わず、ただただ美味しいなぁ、うまいっすね〜、と舌鼓を打つことの素晴らしさよ。人間、美味しいものをお腹いっぱいいただくと、幸せ、感じます。感謝。
 





 そして、美味しい土地のものはなにも人間だけのものではないわけで、収穫のタイミングを誤ると、あっという間に鳥さん、虫さんの食事に。でもきっと、このコガネムシだって、幸せ、感じてるんではなかろうか。だって、このトウモロコシ、とっても美味しいもの。ね。

Scarlet beetle eating corn


13 July, 2017

七月中旬

View from Kitayamasaki Pacific Ocean
 
 暑中お見舞い申し上げます。

 写真は岩手県、三陸復興国立公園の北、北山崎から眺めた太平洋。

 今年も昭文社ツーリングマップルの撮影に東北へ行ってきました。この地図はバイク乗りに特化した地図で、全国に散らばるモニターライダーさんはじめ地図編集部、そして毎年表紙を飾る個性的なライダーさんたちの主観がコメントとして落とし込まれた珍しい地図です。普通に地図を見ていても気がつかない「展望よし」「渋滞時抜け道快走路」「峠の茶屋のそばが有名」などなど、地図の情報とは別にライダー目線で感じた一言が書き込まれているので、ルート設定のイメージがしやすくて、眺めているだけで旅ができる地図です。「スピード注意」も実感がこもっています(苦笑

 撮影中に気が付いたのだけど、東北をベテランライダー賀曽利隆さんに同行するようになって今年で10年目。東北を文字通り縦横無尽に駆け抜ける賀曽利さんに車で必死でついていきながら、東北の絶景だけでなく東北の日常を写してきました。今年はそんな10年を振り返るかのような豪華なルート。
   福島西IC集合、磐梯吾妻スカイラインから蔵王エコーライン、蔵王ハイラインと乗り継いで西へ向かい、月山越え。夕日に染まる出羽三山に参り、日本海に落ちる夕陽を眺める。翌朝は鳥海ブルーラインを山形側から秋田側へ。秋田では八幡平アスピーテラインを岩手山へ向かい、そこから北上して青森十和田湖を抜けて奥入瀬渓谷から笠松峠を越えて、八甲田・十和田ゴールドラインへ入りR103を抜けて青森を染める夕焼けを眺める。
    最終日は八戸から2015年に全焼してしまった蕪嶋神社のあるウミネコ営巣地の蕪島、緑眩しい芦毛崎、種差海岸からR45を南下する。現在、三陸復興道路が急ピッチで建設、延伸され無料開放中ですが、あえて旧国道45号を走ります。国道45号は青森ー仙台間、三陸沿岸を繋ぐ生活道路。震災で大きなダメージを受けた国道でもあります。三陸復興道路の整備が進むことでそれが新たなバイパスとして機能して旧来のR45も渋滞が減り、生活道路として、観光道路として、人も物もスムーズに動いているように感じました。
 宮古の道の駅なんどで美味しいホヤ定食をいただき、その先、R45は復興の進む陸前高田、気仙沼の中心地を抜けていく。三陸自動車道、今年開設されたばかりの道の駅三滝堂で賀曽利さんと別れ、東京への帰路は常磐道を南下しました。国道6号は放射線量の関係から未だ二輪車は通行禁止区間がありますが常磐道は二輪も四輪も通行可能。しかし道の左右が人の営みを感じさせず真っ暗闇なことと現在の区間放射線量を示す電光掲示板の存在が、ここが他の地区とは違う問題と共にあることを伝えています。NEXCO東日本のサイトにも1回走行あたりの被ばく線量の目安の記載がありますが、よく理解していないものへの怖さ、見えないものへの増大する恐怖感、またはよくわからないことへの無自覚、見えないものを無視してしまう都合の良さを考えずにはいられません。ちなみに一回の走行あたりの被ばく線量は胸部X線写真の1/300だそうです。

 今回の走行距離、東京自宅から青森駅前まで行って帰ってきて1,992km。福島、山形、秋田、青森、岩手、宮城と東北縦横無尽。そして10年でまったく雨の心配なく青空の下を3日間走ったのは初めてだったかも。あ〜、楽しかったなぁ。ぼくの夏休み第一弾、無事終了です!(仕事ですw)


 下の写真は午後の日差し煌めく十和田湖の湖畔。翌朝は十和田湖マラソンが開催されることもありいつもより賑やかだった。
   東北の夏、最高です。


Sunlight through Towada Lake

05 July, 2017

夏の入り口

Sunset before bad weather



今年初の台風襲来の前日、東京の夕焼けはきれいだった。

昨年は夏になってもなかなか台風が来なかったり、
来るとなったら3つ合わせて来たり、さて、今年は穏やかな天候でありますように。





First summer harvest

 今年の夏の収穫第一弾。この春から、近所の体験農場で畑仕事をしている方たちに混ぜてもらって30㎡ほどの畑に通っている。この前まではインゲンが次々に、今はナス、トマト、キュウリ、アマトウガラシ、ピーマン、それとエダマメがどんどん実をつけて行く時期。


Boiling summer vegetables


茄子と甘唐辛子は煮浸しに。



Capellini

トマトはそのままが一番美味しいけど、
カッペリーニでさっぱりと。



Cucumber grew too much.

育ちすぎた胡瓜はまるでゴーヤのような大きさですが、
タネを取れば炒め物にも合う。

今回はあんまりにも育ちすぎた胡瓜がたくさんだったので、
撮影しに行った先の料理家さんに相談してみたら、

Cucumber compote



白ワインと砂糖で煮込んでコンポートに。
冷蔵庫でよーく冷やしていただくと、フルーツのような爽やかさ。





02 July, 2017

七月の雨の合間に

Casablanca with nats



梅雨空続く7月のはじめに


Casablanca,Moroccan beer


まだ明るいうちから、よく冷えたモロッコビールをひとりで。




sleeping maru-chan beyond the beer, DALIA Kodenma-cho,TOKYO


...いや、ひとりではない。
グラスの向こうには猫が。


Casablanca with cat.


この店の猫が。



maru-chan, DALIA Kodenma-cho,TOKYO

「久しぶりだな。」

「ご無沙汰してます。」




なんて最高の週末の午後だよ。
また来るね。




小伝馬町 DALIA食堂にてマルちゃんと。





12 June, 2017

六月の晴れ間

Let's make plum syrup.



 帰宅すると妻が梅を洗っていた。昨日「もう遅いかもね〜」と話していたけど、いい梅があったようだ。今年は梅酒は仕込まずに、梅シロップに。夏の朝、炭酸で割ると美味しいんだよな。夏の楽しみが増えていく。










Gorge,Mt.Bonomine,Hannou,Saitama

 朝、子どもたちが学校に行ってから電車に揺られて近場の低山へ。駅出口を間違えてさらにバスの時間も間違えたので、早速40分ほどバス停に取り残される。初めて歩く山だけど、それほど時間がかかる山ではないはずなので、まぁ大丈夫だろうと。文庫を読みながらバスに揺られてさらに40分。11:00から歩き始める。山頂でご飯を食べるのは13:00頃の予定。
 山を歩くのってなんだろう。山頂の景色が素晴らしいから?木漏れ日の森林浴?人それぞれ色々な理由があるんだろうけれど、ぼくはただただ登るのが好きなようだ。一歩一歩上へ登る。頭の中ではアレやコレや考え事をしながら、続く登り坂にだんだん呼吸が大きくなっていく。深く息を吐きながら脚を送り出し、次の一歩の行先を探す。そのうち無心となって、ひたすら登る。山頂に近づくにつれて景色が開けてくると思い出したように写真を撮って。

Lunch Time at Peak of Mountain.

 山頂に到着した達成感。展望の利かない山頂も多いけれど、天気のいい日の見晴らしの良い山頂はやっぱり最高の気分だ。それとやっぱりお昼ご飯、登りきった山頂で食べるご飯も最高。ザックに忍ばせたビールを飲みながらお湯を沸かす。文庫本の続きを読みながらお湯が沸くのを待つ。最高の時間。

 帰路はひたすら下っていく。下り道は眺めの良いところから、だんだん森の奥底に降りていく感覚。今日は時間に余裕はあるけれど、だんだんと日も傾いてくる。登るときは苦しくても楽しいけれど、下るときはそう面白いわけでもない。下って下って、早く帰ろう。家へ帰ろう。そう、下りの山道はいつだってホームシックな感じ。

 下山後、温泉にゆっくり浸かってからバス&電車に揺られて、文庫本の続きを読み進めながら帰宅する。







02 June, 2017

六月のモノクローム

Nakano,Tokyo
Nakano Station North Exit intersection



 子供の頃、わからないことは大人に聞いた。大人は全部知っている。知っていることがだんだん増えてきて、それが大人になるってことなのかと思っていた。でも、実際は世の中よくわからないことの方が圧倒的に多くて、実はわかっていることばかりで自分の周りを固めて無駄にドキドキハラハラしないように日々をつまらなくしていくことが大人になることのようだった。

 新しいことをすると、できないことの多さに唖然となる。何一つできない。意味もわからない。でも一つづつ「あぁ、そうか」「なるほど」というものが増えていって、でもやっぱり上手くできない。少しできるようになると、頭で理解していたことの意味が違う角度で見えてきて、思ったような動きが少しづつできるようになっていく。その繰り返し。

 すでに知っていることでも、気がつかなかったことがそこには隠れていたり、わかったつもりになっているだけで全然ちがう考え方がそこには流れていたり。時が違えばそのものの見え方も、自分の見方も変わってることも頭では理解していても、なかなか体感するのは難しい。
 
 写真や絵は視覚的に目の前にそれを見せてくれる。「アァ、こんな風に世界を見ているのか」って。見慣れた世界を一変させる力が写真にはあるよね。自分が撮った写真がいつまでもモヤモヤと心に引っかかったり、あの時のことをその時以上に鮮明に思い出させたり、ハッとさせられたり。時に写真は、撮った自分でさえも気がつかなかった心の機微を映し留める。だから写真って見るのも撮るのもやめられないんだよなぁ、きっと。

 もっと無駄にドキドキハラハラしないとね。ワクワクするよね、知らないことばっかりに囲まれているって。


Nanatsuishi mountain peak,Tokyo
Near the top of Okutama Nanatsuishiyama mountain peak




02 May, 2017

移動

Lily of the valley


 Facebookのタイムラインを見ていたら「5月1日は鈴蘭の日」と。スズランのいい香りが記憶の中からふわりと薫ってきました。





 世の中はゴールデンウィーク真っ盛りですが、いかがお過ごしですか?小学校は暦通り、普段通りなので、なんだか平常運行の朝です。

 4月末は久々にゆっくりできて積読になっていた本を。図書館から借りっぱなしで2回くらい延長しながらやっと読み終えた「猫の王 -猫はなぜ突然姿を消すのか-」小島 瓔禮 著。
 最近は室内飼いが増えたので猫の最期を看取ることが普通になってきましたが、老齢な猫が突然いなくなることはよく知られていて、それは体力が落ち静かな場所で静養するためだったり転じて、死に場所を探しに行くといわれたり。この本では年を重ねた猫が山へ登り、化け猫となるといった日本各地に残る伝承を集め、身近にいながらも謎の多い猫の持つ神秘性、社会性を民俗学的なアプローチで見つめています。調べていくと似たような話は世界中にあったりして猫を追う壮大な旅に巻き込まれました。招き猫の由来や各地に残る逸話、そのバリエーションいついての考察など、トリビア的な話も多く、調べだすと収拾がつかないほど猫に関する話が多く残っていることに驚かされます。
 前書きに著者が書いたとおり、自然と人間の境界線に存在する狐や狸といった動物と違い、身近に暮らす愛らしい存在として見ながらも同時に、理解できない不思議な生き物として、尻尾が割れ、耳が裂け、踊りを踊り、人語を話す魔物として猫を畏れる、そんな底知れない想像力を持つ人間こそが魔物かもしれない、ほんとにそう思います(苦笑

 もう一冊は、広島取材でもご一緒した編集者K氏の推薦で「海からの贈り物」アン・モロウ・リンドバーグ著。史上初の大西洋単独横断飛行を成功させたリンドバーグの奥さまです。 
 書かれた時代が1950年代という時代を考えると、暮らしも世界情勢も男性、女性を取り巻く観念も、現代とは大きく違うはずなのに、語られることばの一言一句が素直にスーっと沁みこんできてシンクロします。それは彼女が生きてきた年月を思い返しながら、自分自身と他者との関係性、世界との繋がり方、ライフスタイルというものを丁寧に考察することを、独り言のように綴っているからだと。カヴァーには「女の幸せについて考える現代女性必読の書」など女性的な側面が強調されたりしていますが、これ、男女問わず誰にでも進められる普遍性の高い哲学書だと思います。

 どちらの本も、ちょっと学術レポート的だったり、言い回しがいわゆる哲学的なアレで読み進めづらい面もありますが(海からの贈り物は薄っぺらいのに〜)、読んでいて気付きや発見のある読書体験でした。読書はやっぱり面白いです。


Night starts



 先月、子どもとタイムマシーンの話になって、言葉で説明しても難解すぎて、さてどうしたもんかと考えた末、「そうだ!今こそあの映画!」と「Back to the Future」を三部作、借りてきた。子どもたちもマーティーとドクの時間旅行にすぐに夢中になって、ぼくらも1985年に公開された、驚きとユーモアに溢れたSFを懐かしく堪能した。今見ても、色褪せた感じがしないまさに名作。



 友人のカメラマンY氏の言葉「写真って、移動と共にある表現だからさ

 池澤夏樹さんが星野道夫さんについて書いた「旅をした人」にあった言葉「移動することが生きることである」その後に「すべての動物にとって、ひょっとしたらすべての植物にとっても、移動が生きる原理なのだ。植物の大半は時間の中の移動しか知らないが、動物は時間と空間の両方を移動しながら生きている」と続く。

 あぁ、そうか、そうだった。一方通行の道の上を絶えず移動し続けているんだった。

 自分の身体は一つしかないし、デロリアンやドラえもんがいない今、時間を遡って旅することはどうも叶いそうにないけれど、本や映画は、まだ見ぬ土地のことを、誰かの言葉や誰かの人生を体験させてくれる。それは時間の移動、空間の移動とはまた違った移動。フィクションもノンフィクションも関係なく、頭の中に流れ込んできたそれらは、自分の中のイメージと混ざり合いながら記憶の中に積もっていく。

 なにかを作る、表現するってことは、自分ではない誰かに、そんな体験というバトンを渡すことなのかもしれない。で、時間の旅を終えた後は、またそのバトンを受け取った誰かが同じように繋いでいく。バトンを受け取るのは自分の子どもかもしれないし、友人かもしれないし、遠い世界の知らない誰かかもしれないけれど。

 写真の師匠が「暇な時には映画を観てください」って良く言ってた。当時は遊びに行くことに夢中で実は気にもとめていなかったけど、そうでした。その通りです。すみませんでした(汗

 今週はGYAOでマザーテレサも無料視聴できるし、気になっていたPKもレンタルが始まったみたいなので、時間のある今のうちに頭の中の移動、堪能しておこう。

 ということで、巣山はGW明けも暇をしていますので、お仕事のご依頼もお待ちしております。
         ...イカンイカン、営業に行かないと。









22 April, 2017

身近な人と身近な場所で

Lamb meat hamburger steak

 先日、義母を送りがてら親戚のところへ。送って久々に顔合わせて帰って来るつもりだったんだけど、近くの従兄姉たちへも声をかけてくれて、急遽、ランチ会に。「かれこれ何年振りかね〜」なんて話しながら。遠くへ行くと、こんな機会滅多にないから、せっかくだからあの人やこの人に会いに行こう!って思うけど、近くにいても、近くにいるからこそ、なかなかこうしてみんなで集まってという時間は取れないものですね。便りがないのが元気な証拠、そうしていつのまにか数年が経ってしまうものだなぁ。会おうよっていう意思がないと、なんとなくではやっぱり会えない。会いたい人とは少しの時間でもチャンスを作って会おう、とあらためて思った次第です。だってなにより、嬉しいし、楽しいしね。急遽の予定に忙しい中、声をかけ集まってくれて本当にありがとうございました。
 
 東大宮駅近くのイタリアン。開店に合わせて入ったけどそのあとはすぐに満席に。前菜はアラカルトにカウンターに置かれているメニューから取り放題、メインの種類もバリエーションに富んでいてどれも魅力的。それでいてお値段もお手頃で、これは混むわけだ、と納得。写真はラム肉のハンバーグ。肉汁がギュっと閉じ込められていてとても美味しい。日が暮れた頃にふらっと立ち寄りたくなるバル風イタリアンでした。今度は夜に飲みに来たい。いいお店、各地にまだまだたくさんあるなぁ。ごちそうさまでした! 東大宮 BABBO


Lamb meat hamburger steak2

Cat on the Pole

 従兄姉の部屋猫ペッパーくん。長毛種の雑種で河原でBBQしてたらついてきた猫。身体は大きいけど愛嬌たっぷりかわいい。うちの子がいなくなってから家猫と触れ合う機会がなかったから、久々に満喫しました。猫のいる暮らしはやっぱりいいな。「Imagine all the People Living life in peace」楽しく暮らしているのは人だけじゃないよね。好奇心だらけのペッパーくんを見てると「all the People」だけじゃない「all the Living things」だな、とImagineしちゃうね。ペッパーくん、また遊ぼう♪

 そして今月は下の娘の8歳の誕生日。あの日から8年か。8年の間、ぼくはなにをして来ただろう。下の娘は我が家のムードメーカー。娘は日々、積み重ねて成長してきたよ。ありがとうしかありません。
 
 こんな風に、ここ最近は少し気を抜いて、のんびり過ごしています。やることは山積みだけどね。ちょっとだけ、休憩中の日々。さて、ひと休みしたらがんばろうっと。

Happy Birthday Time